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生筋子の味付け〜正しいイクラ醤油漬の作り方〜(4)

いよいよ味付けです。
先にと〜っても大切な事を書いておきます。

ちなみに、魚屋でもこういうこと知らない人多いです。

●調味液(タレ)は、生イクラの20%あれば十分。それ以上は不要!無駄です。(キッパリ!)
●漬け上がるまでは、約6〜8時間です。が、なじませたいよね。24時間。

この辺の細かい理由は、あとで詳しく解説しますね。

■味付の種類

味付けの種類は、大まかに4種類あります。
・醤油:酒=1:1 (薄味。料理屋さん系?)
・醤油:酒:みりん=7:2:1 (浜造り系?)
・↑上記の「醤油、酒、みりん」+「昆布だし」(料理屋さん系)
・醤油だけ (漁師系?)

それぞれ特徴があって、好みの問題になりますが、
一番簡単なのは、

 「醤油:酒=1:1」

です。薄味なので、ほとんど失敗しません。

反対に、一番難しいと思われるのが、

 「醤油だけ」

です。加える量で極端に味が変化します。

■味付けの手順

「手順って、生イクラに調味液を入れて混ぜてお仕舞だろ?」

(だから、素人は失敗するんだよ・・・)←ほ、本音です。スマソ・・・。偉そうで・・・。

・ビニール袋に生イクラを入れます(スプーンで慎重に)
・重さをはかります。(はかり)
・調味料を生イクラに合わせてはかって入れます。(電卓も)
・ビニール袋を動かして、中のイクラをかき混ぜ、調味液を全体に行き渡らせます。
・ビニール袋の口を軽く絞りつつ、中の空気をほぼ完全に抜きます。
・口をしっかり縛ります。

こうすると、調味液がいつも生イクラ全体に回っていて、均一な味になります。

(ね、「入れて混ぜてお仕舞い」じゃないでしょ?)

あと、生イクラの量が多ければ、細長いビンでも良いです。
(インスタントコーヒー「Nes○le」の大きいビンみたいなやつ)

■生イクラの変化に合わせて世話をする

生イクラは漬けて一晩置くと、味がついて「イクラ醤油漬けになってる」わけですが、
実は、単純に味がつくわけではなく、
調味液を入れてから次のような事が起きています。
以下は、たくさんの量をビンなどで漬けた時の様子です。

・調味液を入れる
・生イクラ(卵)は、浮いている
・浸透圧で、卵から水分が出てくる
・卵がしぼみ、沈む
・卵の中心に「脂肪の塊」が出来ている (ここまで30〜60分)

  ※この時には、調味液は味が薄まっています

・脂肪が再び溶けだす
・卵が調味液を吸いはじめる (3〜4時間後)
・卵が浮きだす
・卵がしっかり調味液を吸いおわる(6〜8時間後)

結構、複雑な事が起きてますでしょ?
実は、ここからまだ変化があるのですが、この先は目に見えない変化。また、あとで(24時間の件)。

卵から水分が出る事によって、調味液の中で「沈む→浮く」という風に動きますが、
同時に調味液は、その水分で薄まります。
卵が浮いた状態で水分が出るので、

 調味液は上の方が味が薄くなっている

という、状態になります。逆に言うと、下の方が濃い味になっているという事です。
そこで、調味液をかき混ぜて、全体を同じ濃さにしておきます。

で、次のようにかまってあげてください。

・調味液を入れて約30分後に全体をかき混ぜる
・3時間後に再びかき混ぜる
※どうしても1回で済ませたいなら、2時間後にやってください。

やらない場合、味にどれくらいの変化があるかという事ですが、
濃い味ほど変わります。
普通は、一度に全部食べないのであまり気づきません。
というのも、あとで食べた分は、漬かっている時間が長いので味が濃くなっている。
そう解釈している方が圧倒的に多いからです。
通常、下になった分は「あとで食べている」ようなので、味が濃い事に気づかないんですね。

「それで構わないもんね〜」

・・・ん〜〜〜。仕方ないっすね。

■調味液の量

○醤油:酒=1:1 

で、漬ける場合は、調味液の量はあまり気にしなくても良いです。
でも、まぁ、生イクラの重さの20%で十分漬かるので、多くない方がいいですね。
ただ、この場合、ひとつだけ注意してください。

24時間漬けたら、調味液は捨てます!

そのままにしておくと、早ければ2日で皮が硬くなります。
イクラ醤油漬けをきれいなザルにあけて、水分を切り、乾燥しないように保存します。
冷凍する場合は、このあとします。
味が薄い分、あまり日持ちしません。早ければ2日で悪くなります。
作った量が多いと思ったら、その分はすぐに冷凍保存をしましょう。

昆布出汁を使った場合は、これに準じます。
※昆布出汁の割合が少ない場合は、次の「7:2:1」に準じます。

○醤油:酒:みりん=7:2:1

結構濃い味です。入れる調味液の量で、味が変わります。
自分好みの味付けをするなら(我が家の味)、必ず計りましょう。

入れる調味液の量は、17〜18%あたりが標準です。20%は、濃いです。
繰り返します。

 生イクラの重さの 17〜18% です。

・生イクラの重さをはかります。300gとしておきますね。
・電卓で (生イクラの重さ)300×0.17(17%)=51g(グラム)
 醤油(51×0.7=)36g 酒(51×0.2)=10g みりん(51×0.1)=5g
・あとは、それぞれの調味料を少しづつ足して、うまく合わせてください。

味を薄くしたい場合は、入れる調味液の量を調整します。16%とか。
調味液の割合(例えば6:2:2とか)を変えるのは、薄くなるというよりも、味が変わります。
この場合だと、甘くなります。

7:2:1でやってみて、「しょっぱいなぁ」と感じたとします。
その場合、

 薄くしたいなら、入れる量を変える。
 甘くしたいなら、割合を変える。

です。微妙なところもありますが、一応、どっちかに決めてやってください。
あ、一度味付けをしたものは、調味料を足して変えようとしない方が良いですよ。
結構うまくやらないと、失敗します。と、いうか、悪くする場合がほとんどのようです。

醤油だけで漬ける場合は、普通の濃い口醤油なら、14%位が目安です。
※使う醤油でかなり味が変わりますよ。

濃い味の調味液を使う場合、15〜18%の間では、生イクラの質が良いほど
劇的に味が変わります。
少なくした場合、渋みや生臭さを感じたりしますので、キッチリはかることをすすめます。

はかりと電卓は是非使って「我が家の味」を作ってくださいね。

■最後に・・・

24時間の話です。
「塩」の効果に旨み成分の「アミノ酸の量を増やす」というのがあります。
醤油の塩分濃度は、15%程度ですから、かなり濃いです(海水で3%)。
イクラ醤油漬けは8時間あれば、味付けは出来ますが、味にまろやかさが欠けます。
(自分らはこの味を「尖ってる」と言ってます)
24時間あると、イクラのタンパク質が分解されてアミノ酸が増え、まろやかになってます。

イクラに限らず、塩を使う「塩鮭」や「干物」でも同様の事がいえます。
そうそう、漬物の「浅漬け」や「糠漬」もそうですね。

その食品をしっかり塩をしたい場合は、1日以上おくことをおすすめします。
おいしくなりますよ〜〜〜!
この記事へのコメント
大変勉強になりました。
ところで酒は煮切らないでよいのでしょうか?
日持ちが変わったりするのですか?
Posted by けいじ at 2011年10月17日 21:01
ありがとう♪
Posted by ラハカオン at 2014年10月17日 15:33
今年初めて検索しました。富山に住んでいて、地元の海の朝獲れイクラを使っています。最近は不漁が続き、数年ぶりに作りました。
これまでいろいろ試してきましたが、イクラの
卵の皮が何度取っても常に残って困っていました。貴方のレシピが一番取れたような気がします。また、作業時間がこれまでで一番少なく済み、とても効率用作ることができました。本当にありがとうございました。
Posted by 小路 正博 at 2014年11月16日 19:54
ありがとうございますっっ!!
9割引(250円)の赤黒い筋子でもおいしくできました。
こちらのレシピのおかげです。
3日目の今日もおいしくいただいてます。
感謝感謝です!!!
Posted by ichi at 2016年09月28日 08:36
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